工房:スタッフブログ

2008/12/05 up

羽ペン工房にて「羊皮紙WS」を行いました 2008.11.16

羽ペン工房では羊皮紙を作るWSを開催致しました。今や本場欧米でもその作業は限られています。

こんな貴重な機会を講師の八木さんが与えてくださいました。 

3.jpgのサムネール画像1.jpgのサムネール画像2.jpgのサムネール画像

こんな素晴らしい資料を用意してくださいました。
羽ペン工房のロゴマークも入ってます。
それと道具は全て八木さんの手作り…感動です!
八木さんが訪れたイスラエルの工房の様子は、画像で紹介くださいました。

 4.jpgのサムネール画像5.jpg6.jpg

八木さんが用意してくださった羊皮紙を伸ばす作業開始です。
実際の工房では、動物一頭分が伸ばされるということで、
もっと大きな枠を使うのですが、このWSではこんなコンパクトな枠を使いました。
皮を留める道具も全てお手製なんです。
イスラエルでは、木片が固定の道具に使われるそうです。
イギリスでは丸い石のようなものだそうですよ。 
ちゃんと固定しないと、伸ばす間に留めが外れてしまうので
慎重に作業を進めます。

この日はあいにくの雨…。時間内に乾燥したいところでしたが、
実際には上手くいきませんでした。
熱をかけて無理に乾燥させるのは皮に良くないということで、参加者の方には
後日郵送することとしました。
自然のものを扱うということは難しいですね。いろいろと勉強になります。
 

  7.jpg9.jpgのサムネール画像8.jpg 
皮を乾かしている間に、八木さんが別途用意してくださった羊皮紙に試し書きを
しました。
もちろん使用するのは羽ペン工房スタッフOさんがカットしてくれた
クイルです。
さてさて、どんな書き心地なんでしょうか…。
 

 10.jpg11.jpg

さて、インクですが、これも八木さん製造!中世の頃と同じように没食子インクを
使用しました。
没食子インクは、樹木に寄生した虫が作る虫コブから作るのですが、
容器に入った生姜みたいなのがそれです。タンニンの成分が皮への定着を良く
するようで、紙への影響とはまた別なのだそうです。
インクは水牛の角をくり抜いた中へ…。写本の絵にも修道士が角を片手に
持って書いている姿を見ることがありますね。
このインクの特徴ですが、書きはじめは、とても薄い茶色です。
ところが書いているうちに、空気に触れてどんどん黒くなっていきます。
何だかマジックを見ているような感覚になりますね…。

みなさん楽しそうに試し書きをされていました。 
12.jpg
皮は、自然乾燥をするために机の上に並べられました。乾いているようでも、
表面をはじくと鈍い音しかしません。完全に乾くとはじく音は太鼓のような音に
なるそうです。
実際、二日後にたたいてみると、本当に太鼓の音がしました。

 
このほか、八木さんの作った羊皮紙の写本や、貴重な資料をたくさん見せて頂きました。
粘土に彫った文字に始まり、パピルスへ移行し、その後私達の知っている羊皮紙の
少し前に使われていた皮の様子も教えて頂きました。
 
3時間という短い時間ではありましたが、八木さんが用意してくださったWSは
内容が豪華でお腹いっぱい!
本当に楽しいものでした。これからもこのWSは再度企画したいと思っています。
 
八木さん、本当にありがとうございました。
 
 羽ペン工房スタッフ 星
 
 
 
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羽ペン工房スタッフブログ 過去の記事
 
●「羽ペン作りWS」2008.8.24(sun)

●「羽ペン作りWS」2008.7.6(sun)